説教者・教会・血の責任 (3) |
● 「今からは罪と地獄について語ります…」
イエス様が話された時、その男の人は私たちを見ました。… その男の人は叫びました。 「主よ、私は今からは本当の福音を語ります。 私は罪と地獄について語ります。 でも、お願いです。私をここから助け出してください」 イエス様はこう言われました。 「この男の人は神のことばの説教者でした。 一時期、彼は心を尽くして私に仕え、多くの人を救いに導きました。 彼によって救われた人々の中には、幾年もたった現在でも私にまだ仕えている人たちがいます。 肉の欲望と富の惑わしが、彼を迷わせました。 彼はサタンに自分を支配させてしまったのです。 彼には大きな教会と、立派な車と高収入がありました。 彼は教会の献金から盗むようになり、偽りを教えるようになりました。 彼はたいてい半分が偽りで半分が真理であることを話しました。 私が彼を正そうとしても、彼はさせませんでした。 私は私のメッセージを伝える人たちを彼のもとに送り、悔い改めて真理を宣べ伝えるよう彼に告げましたが、彼は神の人生よりも、この人生の快楽を愛しました。 聖書に啓示された真理以外の、他のどんな教理も教えたり宣べ伝えたりしてはいけないことを、彼は知っていました。… 彼は、人は大酒飲みでも、悔い改めなくても天国に行ける、と言いました。 ● 「彼は、『神はだれひとり地獄に送るようなことはしない』と言いました」 「彼は、『神はだれひとり地獄に送るようなことはしない…神はとても良い方なのでそんなことはしない』と言いました。 彼は、多くの人々が主の恵みから落ちてしまうようにしたのです。 彼は、自分は一人の神のような者だから自分は神を必要としない、とさえ言いました。 彼はこのまちがった教理を教えるセミナーを開くまでになりました。 彼は私の聖なることばを彼の足の下に踏みにじりました。 それでも私は彼を愛し続けました」 「我が子よ。私を知って私から背くよりも、私を一度も知らないでいたほうが、まだ良いのです」と主は言われました。 私は叫びました。 「彼が、もしあなたの言われることを聞いてさえいたのなら。 主よ! 彼が、もし自分のたましいと人々のたましいのことを気にかけてさえいたなら…」 「彼は私の言うことを聞いていませんでした。 私が呼んでも、彼はどうしても私に聞こうとはしませんでした。 彼は安易な生活を愛しました。 私は何度も何度も彼を悔い改めへと呼びましたが、彼は私のもとに戻って来ようとはしませんでした。 ある日、彼は殺され、ただちに、ここに来ました。 今サタンが彼を苦しめているのは、彼がかつては私のことばを宣べ伝えて、私の国のためにたましいを救ったからなのです。彼の苦しみはこのためです」 ● 滅びた人々の血の責任 イエス様は…その男の人を深いあわれみをもってご覧になり、言われました。 「多くの滅びた人々の血の責任がこの男の人の手の上にあるのです。 彼らの多くが、ちょうど今ここで苦しみの中にいるのです」 心は悲しみであふれながらも、イエス様と私は歩き続けました。… 私たちのうちのだれにでもあるプライドが、私たちがまちがいを認めて赦しを請うことを邪魔しているのではないか、と私は思いました。 私たちは悔い改めて自分をへり下らせることを拒んでおり、あたかも自分だけがいつも正しいかのようにしています。 けれども、聞いてください、地獄は現実にあるのです。 どうか、その場所に行かないでください。…
(●『地獄についての神の啓示』より抜粋。詳細は同書をお読みください) |