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天国での90分…天国での感激の再会 天国・地獄の体験

天国に行ったバプテスト派牧師!

ドン・パイパー(アメリカ)
天国での90分

ドン・パイパーの天国体験再現ビデオ

天国で私を待っていた大ぜいの人々!

 …私は喜びで胸がどきどきするような思いで、あたりを見回しました。すると、その瞬間、私は大ぜいの群衆がいるのに気付きました。彼らは、輝きのある華麗な門の前に立っていました。
 彼らがどのくらい離れたところにいたのか、私には全くわかりません。距離というようなことは問題ではなかったのです。その群衆が私のほうに駆け寄ってきた時、私はイエス様を見かけませんでしたが、私が知っている人々を確かに見ました。彼らが私のところに押し寄せてきた時、私はすぐに、彼らはみな、私の地上の生涯の間に亡くなった人たちであるとわかりました。
 一人一人が微笑んでおり、叫んでおり、神をほめたたえていました。
 彼らが私を歓迎する人々であることは、だれもそう言ったわけでもないのに、私は本能的にわかりました。まるで、彼らはみな天国の門の外に集合して私を待っていたかのようでした。

心臓発作で亡くなった祖父との再会

 私が最初に気付いた人は、私の祖父のジョー・カルベトでした。
 彼は、私が覚えていた通りの風貌でした。彼のもじゃもじゃの白髪も、私が「バナナの鼻」と呼んだ鼻も、そのままでした。彼は一瞬にして立ち止まり、私の前に立っていました。彼は歯を見せて、にやっと笑いました。私は彼の名前を呼んだかもしれませんが、よく覚えていません。
 「ドニー!」(祖父はいつも私をそう呼んでいました)
 彼の目は明るく輝いており、彼は両腕を差し伸べながら私のほうに歩み寄りました。
 彼は私をしっかりと抱き締めました。私が子どものころに記憶していた通り、彼はたくましくて屈強な祖父でした。
 彼が家で心臓発作を起こした時、私は彼といっしょにいました。そして救急車に彼といっしょに乗りました。私が病院の救急室の外で立っていると、医者が歩いて出て来て、私と顔を合わせました。彼は頭を振り、穏やかに言いました。「我々にできることは全部しました」
 私の祖父は、抱き寄せていた私を体から離しました。私が彼の顔を見つめていると、私は何とも言えないような幸福感で圧倒されました。私は、彼の心臓発作のことや彼の死のことを考えていませんでした。なぜなら、私たちのこの再会の喜びをやり過ごすことなどできなかったからです。私たちがどうやって天国にたどり着いたかということなど、関係ないことのように思われました。
 なぜ私が最初に私の祖父と会ったのか、全くわかりません。たぶん、彼が死んだ時に私が彼といっしょにいたことと関係があるのでしょう。彼は、私の人生の偉大な霊的案内者の一人ではありませんでした。ただし、彼は確かに私に霊的な面で良い影響を与えてくれました。

親友との再会

 私は祖父に抱き締めてもらった後、二番目や三番目にだれと会ったか覚えていません。私は群衆に囲まれていました。私を抱き締めてくれる人たちもいれば、私のほおにキスをしてくれた人たちも数人おり、私の手を大きく振って握手してくれた人たちもいました。私は自分がこれほど愛されていると感じたことは、それまで一度もありませんでした。
 その歓迎会の中にいた一人は、私の子どものころの友人のマイク・ウードでした。マイクは特別な存在でした。というのも、彼は私を日曜学校に誘い、私がクリスチャンとなることに影響を及ぼしたからです。マイクは私が知っている中で最も熱心なクリスチャン青年でした。
 彼は人気のある青年でもあり、フットボールや野球や陸上競技で、めざましい功績で四年間表彰されました。彼は私にとってのヒーローでもありました。なぜなら、彼は自分でよく話題にしたクリスチャンとしての生活をしていたからです。
 高校卒業後、マイクは全額の奨学金を受けてルイジアナ州立大学に進みました。
 19歳の時、マイクは交通事故で亡くなりました。彼が死んだことを聞いた時、私は胸が張り裂けんばかりになり、それを克服するのに長い時間がかかりました。それまでの私の人生で、彼の死は最大のショックであり、最も心の痛む経験でした。
 それから何年もたっていましたが、私はその痛みと喪失感を決して忘れられずにいました。今や、私は天国でマイクと会っていました。彼が片方の腕を私の肩にかけると、私の痛みと悲しみは消え去りました。私はマイクがそんなに明るく微笑んだのを、一度も見たことがありませんでした。私はまだ、なぜだかわからずにいましたが、その場の喜びはどんな疑問をも一掃してしまいました。あらゆるものが幸いで完璧に感じられました。
 ますます大ぜいの人々が私に手を差し伸べ、私の名前を呼びました。天国に来た私を歓迎するために来た人々の多さに、私は圧倒される思いがしました。彼らはとても大ぜいおり、彼らは私が今まで想像したこともないくらい幸せでした。彼らの顔は、地上では私が見たこともないくらいの落ち着きを放っていました。すべての人がに満ちており、輝くような喜びを表していました。

 私はバリー・ウィルソンと会いました。彼は私の高校時代のクラスメートでしたが、その後、湖で溺死しました。バリーは私を抱擁してくれました。彼の微笑みは、私にはあり得ないと思われるほどの幸福感を放っていました。
 彼も、その後のすべての人も神をほめたたえ、私と会えたことと、天国に私を迎えて彼らの享受している交わりに迎えられたことで、どんなに感激しているかを私に話しました。

私に影響を及ぼしてくれた人々!

 ちょうどその時、私は二人の教師に目が留まりました。私を愛してくれて、イエス・キリストについて私にしばしば話してくれた人たちでした。
 私は人々の間を歩きながら、さまざまな年齢の人たちがいることに気付きました。年老いた人や、若い人や、あらゆる年齢層の人たちです。彼らの多くは地上では互いに知り合ってはいませんでしたが、どの人も何らかの仕方で私の人生に影響を及ぼしていました。彼らは地上では出会ってはいませんでしたが、今ではお互いを知っているようでした。
 私はこのことを説明しようと努めていますが、うまく表現できません。なぜなら、想像しがたい喜びや興奮や暖かさや完全な幸せを言い表すために、地上の用語を使わなければならないからです。みんなが絶え間なく私を抱擁し、私に触れ、私に話しかけ、笑ったり、神をほめたたえたりしました。このことが長い時間続いたと思いますが、私はそれに飽きることはありませんでした。

 天国には多くのことがありましたが、家族の再会が最高のことであったことには、何の疑念もありません。
 私が経験したどんなことも、私のさまざまな感覚にとって最高にすばらしく感じられました。私はそれほど力強い抱擁を感じたことは一度もなく、そのように美しいものを見て楽しんだこともありませんでした。天国の光やそこにあるものは、地上では見られないものであり、説明の及ばないものです。私は、暖かくて輝く光に包まれていました。

 私はみんなの顔を見つめているうちに、彼らはみな、私がクリスチャンになることに寄与したり、私が信者として成長するのを励ましてくれたということに気付きました。
 どの人も、私に良い影響を及ぼしてくれていました。どの人も、何らかの仕方で私に霊的に影響を与えており、私がより良い弟子となるのを助けてくれていました。

 私たちは、彼らが私のためにしてくれたことを話題にはしませんでした。私たちの会話の中心は、私がそこにいることの喜びと、彼らが私と会えてどんなに幸せかということでした。
 私は依然として圧倒されたまま、彼らの歓迎のことばにどう答えてよいかわからずにいました。
 私は、「お会いできて幸せです」と言いました。そういうことばでも、私が愛するそれらの人々に囲まれ、抱擁されてこの上なくうれしい気持ちを言い尽くすことはできませんでした。
 私は自分が残してきたことについては意識していませんでした。また、家族や持ち物を残してきたことについても後悔の念は全く感じませんでした。まるで、神が私の意識からどんな心配事や否定的なことも取り除いてくださったかのようでした。そして私は、それらのすばらしい人々といっしょにいることをすなおに喜ぶことができました。

完全な体・完全な愛!

 彼らは、かつて私が彼らを知っていた時とそっくりでした。
 ただし、彼らは地上にいた時より、いっそう輝いており、いっそう喜びにあふれていました。
 私の曾祖母であるハティー・マンは、生粋のアメリカ人でした。私が子どものころ彼女を見かけたのは、彼女の骨粗鬆症がひどくなってからでした。
 当時、彼女の頭と肩は前かがみになっており、こぶが背中にできているような格好をしていました。彼女の顔にとてもたくさんのしわがあったのを、私は特に覚えています。
 私の記憶ではっきり覚えているもう一つのことは、彼女が入れ歯をしていたことです。ただし、彼女が入れ歯を付けていないこともよくありました。
 それなのに、天国で彼女が私に向かって微笑んだ時、彼女のはきらりと輝いていました。私は、それらは彼女自身の歯なのだとわかりました。しかも、彼女が微笑んだ時、それは私が今まて見た中で最も美しい微笑みでした。
 それから私は別のことにも気付きました。彼女は、しっかりとまっすぐに立っていました。
 また、しわも彼女の顔から消えていました。彼女が何歳なのか、私には全くわかりません。私はそのことについて考えることもしませんでした。私は彼女の輝いている顔を見つめているうちに、天国では年齢は何の意味もないことに気付きました。
 年齢は時の経過を表しますが、天国には時は存在していません。私が出会った人々はみな、私が最後に彼らを見かけた時と同じ年齢でした。ただし、地上でのあの荒廃の跡は全部消え去っていました。地上では魅力あるものとはみなされなかった彼らのさまざまな特徴も、天国ではどれも完璧で、美しく、そして見るにもすばらしい特徴となっていました。

 私が初めて天国の中で立った時、彼らは私の前にいました。そして私のほうに駆け寄って私を抱擁してくれました。私がどの方向を見ても、かつて私と互いに親しく愛し合っていた人が見えました。彼らは私を取り囲み、天国に来た私を一人一人が歓迎できるように体を移動させました。
 私は自分が愛されていると感じました。これほど愛されていると感じたことは、私の人生で一度も経験したことがありません。彼らは私を愛していると口で言ったわけではありません。彼らが話したことばを私は覚えていません。彼らが私を見つめた時、私は、聖書が言っている「完全な愛」とは何かがわかりました。それは私を取り囲んでいる一人一人から発散されていました。……


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